ニュース 社会 作成日:2015年11月27日_記事番号:T00060625
2013年7月に台湾で初めて誕生したジャイアントパンダの「円仔」(メス)はその愛くるしい姿が人気を集め、台北市立動物園に昨年、延べ420万人の来園者を呼び込んだ。しかし今年の来園者数は10月末時点で268万人にとどまっており、成長するにつれてその人気が陰ってしまったようだ。
円仔は空中に吊るされた餌を取る時だけ活発な姿を見せる(中央社)
市立動物園の曹先紹広報担当によると、一昨年に円仔が公開された当初は「パンダ館」の入館チケットを求める来園者が殺到し、多い時は入館者が1日に延べ1万9,000人に上り、スタッフは人の流れを整理するのに大忙しだったという。
しかし現在、パンダ館の見物客の姿はまばらだ。動物園来園者のうちパンダ館を訪れる割合は昨年の67%から今年は63%に低下しており、明らかに人気が落ちている。
なお、昨年創設100週年を迎えた台北市立動物園はその長い歴史において▽オラウータンの「一郎」▽アジアゾウの「林旺」と「馬蘭」▽コアラ▽皇帝ペンギン──などが「スター」となって多くの来園者を呼び寄せたが、いずれもしばらくすると人気が陰り、スターの座を別の動物に譲り渡してきた。
皇帝ペンギンブームが過ぎた後は10年近く来園者数が低迷を続けていたが、2009年、中国から送られたパンダの「団団」「円円」が久々の「スター」となって人々を呼び戻し、さらに2年後に生まれた円仔が大ブームを起こしたが、その人気もついに賞味期限を迎えようとしている。
「次のスターは?」との質問に対し曹広報担当は「当園では意図的にスターを作ろうという意図はなく、これまで人気となった動物も、園で飼育していなかったものを補充したり、寄贈を受けたことがきっかけだった」と説明。今後もさまざまな動物の生態を紹介する動物園本来の任務を果たしていくと強調した。
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