ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

亜泥の山水水泥買収計画、経営権争いが混迷


ニュース その他製造 作成日:2015年11月30日_記事番号:T00060668

亜泥の山水水泥買収計画、経営権争いが混迷

 遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の亜洲水泥(アジアセメント、亜泥)が今年7月に買収を目指すと発表した中国山水水泥集団(山水水泥)について、今年4月に山水水泥の筆頭株主になりながら董事会入りを果たしていない中国天瑞集団水泥(天瑞集団)が、第2株主の中国山水投資の個人、法人株主に対し計5億人民元(約96億円)を供与して、経営権を掌握しようとする動きを見せている。これに対し、山水水泥傘下の山東山水水泥集団が「天瑞集団の行為は香港およびその他地域の法律に違反するもの」として26日に天瑞集団を訴えたと発表。アジアセメントは28日、「現在、事態が混乱している」とした上で「双方が法的手段により紛争解決を図っており、コメントできない」と説明した。29日付工商時報などが報じた。

 山水水泥の第3株主となっているアジアセメントは今年7月22日、第4株主の中国建材(CNBM)と共同で同集団の買収計画を発表。これまで進度については説明を行ってこなかったが、27日夜、同計画に関する重大発表を28日に行うと表明した。これに対し業界では買収案に大きな前進がみられたとの見方が強まった。しかし、実際の発表は買収案の先行き不透明感を感じさせるものとなった。