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ステンレスの千興、1カ月ぶり操業再開へ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年11月30日_記事番号:T00060673

ステンレスの千興、1カ月ぶり操業再開へ【表】

 冷延ステンレス鋼大手の千興不銹鋼(CSSSC、台南市)は12月から操業を再開することを決定した。ステンレス産業の低迷を受け、11月は1カ月間操業を停止し、従業員の大部分に無給休暇措置を実施していた。29日付経済日報が報じた。

 同社の上級主管は、市況は好転しておらず、銀行の支援も足りないため経営は依然苦しいが、当初従業員に「1カ月の操業停止」と説明していたため、再開を決めたと説明した。

 一方、同業の允強実業(YCイノックス)の詹烈麟副総経理は、欧州連合(EU)が台湾、中国製の冷延ステンレス鋼板に反ダンピング(不当廉売)関税を課したことで、同社では欧州からの受注が一部失われたと説明。ただ、雲林県の斗六工場は保税工場の認定を受けたため、反ダンピング関税の対象外の原料を加工して輸出すれば、影響を受けず、欧州市場を取り戻せると表明した。

 証券会社は、允強実業はステンレス鋼管のアジア最大手で、ステンレス鋼板にも強く、今年黒字を維持している数少ない上場ステンレスメーカーだと指摘した。