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大統への食用油違約金訴訟、台糖が敗訴


ニュース 食品 作成日:2015年12月1日_記事番号:T00060693

大統への食用油違約金訴訟、台糖が敗訴

 台湾糖業(台糖)が食用油大手、大統長基食品廠に生産を委託したグレープシードオイルに着色剤の銅クロロフィルが違法に添加されていた事件に関連し、台糖が大統に懲罰的違約金8,341万台湾元(約3億1,400万円)の支払いを求めた民事訴訟で、彰化地方法院は11月30日、証拠不十分を理由に原告敗訴の判決を言い渡した。1日付聯合報が伝えた。

 同法院は「銅クロロフィルによって消費者に害があったことを証明できていない」として、原告の主張を退けた。頂新食用油事件での頂新製油実業の前董事長、魏応充被告に対する無罪判決と並び、今後論議を呼びそうだ。

 同法院は銅クロロフィルについて、食用油への使用は禁止されているが、多くの食品に使用が認められており、大統の商品への銅クロロフィルの添加量だけで被害は認定できないと指摘した。

 台糖の管道一副総経理は「大統による契約違反で台糖の評判に著しい影響が出た。判決を遺憾に思う」とコメントした。

 大統の事件で起訴された同社董事長、高振利被告は刑事裁判で懲役12年の刑が確定している。