ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台北101の経営不振、陳董事長に更迭要求


ニュース 建設 作成日:2008年3月13日_記事番号:T00006072

台北101の経営不振、陳董事長に更迭要求

   
 「台湾一の美人董事長」として有名な台北101ビルの陳敏薫董事長に対し、立法院財政委員会で更迭要求が飛び出した。国民党の孫大千立法委員が12日、陳氏が2004年に董事長に就任して以来、台北101の累計損失額が100億台湾元(約335億円)上っており、董事長として不適格だとして、財政部に対して他の人物と交代させるよう求めた。13日付蘋果日報が報じた。
 
T000060721

 
 台北101の決算書によると、04年から07年までの4年の赤字額は63億5,900万元に上る。設立時に発生した赤字額を加えると、100億元近くなるという。

 林鴻明台北101総経理は、設立当初の入居率が低かったこと、銀行からの借入金の利息負担が重いことが原因だが、昨年の損失額は8億元まで減少したと釈明した。

 台北101昨年の売上高は90億元、粗利益率は39%で、04年の22%より上昇した。入居率は75%で、04年の30%から2倍以上まで伸びた。一方、利息負担の12億元などを含む固定支出は、年間57億5,800万元に上っている。

 台北101は政府が45%以上を出資している。陳董事長の任期については、2009年まで3年間延長することが昨年の董事会で決議されている。