ニュース 食品 作成日:2015年12月3日_記事番号:T00060751
頂新食用油事件で頂新製油実業の前董事長、魏応充被告らに一審で無罪判決を下した彰化地方法院は2日、296ページから成る判決文を公開した。3日付聯合報などが伝えた。
司法院人事処の黄麟倫処長は「蘇院長の異動は任期満了に伴うもの」と強調した(3日=中央社)
判決文には「もし異なる判決を下したならば民衆は喜ぶはずだが、われわれは世論にこびることはできない。刑事裁判での基本的権利を民意をなだめるための犠牲にすべきではない」「全世界の冤罪(えんざい)事件は構造が共通している。残忍な犯罪、センセーショナルなメディア報道、激憤する世論、先入観優先の警察、警察に踊らされた検察官、社会の圧力に直面した裁判官という構造だ。推定無罪は本来刑事訴訟の基本精神というより、社会に対する説明だ」などと記されている。
判決文の内容は、証拠不十分の理由を説明し、推定無罪の原則を堅持するものだった。同時に判決が社会的な反発を生むことを裁判官が十分に認識していたことを示唆する文面となっている。
判決について、彰化地方法院検察署は10日以内に上訴する方針を示した。
一方、台湾高等法院は彰化地方法院の蘇清恭院長を高等法院台南分院法庭長に異動させ、後任に紀文勝・屏東地方法院長を充てる人事を決定した。これについては、異動と頂新食用油事件の無罪判決の関連性をめぐり憶測を呼んでいる。
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