ニュース 運輸 作成日:2015年12月7日_記事番号:T00060799
台湾鉄路(台鉄)が東部路線で特急「普悠瑪(プユマ)号」、「太魯閣(タロコ)号」の運行本数拡大や、プユマ号の台東乗り入れなど利便性の向上に努めた結果、東部の域内航空路線で利用者が大幅に減少している。7日付中国時報が報じた。
交通部民用航空局(民航局)によると、台北(松山)~花蓮の航空路線の利用者は2012年の延べ17万人から、今年は延べ2万5,000人へと急減した。単独で同路線を運航している復興航空(トランスアジア航空)は、1日当たりの運航本数を6便から4便に削減したものの、10月の搭乗率はわずか30.8%にとどまった。また、松山~台東も、昨年6月のプユマ号による台東乗り入れによって搭乗率が従来の8割から今年初めには5割まで落ち込んだ。ただ、立栄航空(ユニー航空)が4月に減便したことで7割まで回復した。
航空便の利用者減について民航局は、台鉄特急の所要時間短縮、台鉄の運賃が飛行機の約3分の1であること、鉄道駅の方が空港よりも市街地に近く移動に便利なことを挙げ、利用客は今後も航空便には戻らないと分析した。
台鉄は今後もプユマ号、タロコ号の本数拡大など、東部特急のさらなる充実を目指している。07年の台湾高速鉄路(高鉄)開業によって台北と西部各都市間の航空路線が姿を消したように、東部の航空路線も将来廃止される可能性がありそうだ。
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