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7年で本20万冊を万引、転売してぜいたく暮らし


ニュース 社会 作成日:2015年12月8日_記事番号:T00060818

7年で本20万冊を万引、転売してぜいたく暮らし

 過去7年間に約50軒の書店で20万冊を超える書籍を万引し、自身が運営するインターネットショップで販売して利益を上げ、高級車を乗り回すなどぜいたく暮らしを満喫していた男がこのほど逮捕された。

 嘉義市の書店、敦煌書局で今月初旬、店員が棚卸し作業を行っていた際、書籍の数が足りないことに気付いて防犯カメラを調べたところ、1時間に3度も店を出入りした不審な男が映っていたため警察に通報。逮捕に至った。

 男は彰化県に住む蕭文嘉容疑者(34)で、警察が調べたところ、中部地区のほか、台北や高雄など各地の書店でも万引している姿が防犯カメラにとらえられており、毎日のように書籍泥棒を繰り返していたことが分かった。

 蕭容疑者は帽子をかぶったり、マスクを着用するなど変装して書店内に進入。店員の目の届かない本棚から書籍を抜き取り、リュックの中に入れたり、上着の脇下に挟んで店の外へ持ち出していた。人気書籍ばかりを狙っており、時には1日に20冊も盗んだこともあったという。

 盗んだ書籍はネット上に開設した書籍販売サイト2店を通じて約4割引きで販売。値段の安さから人気となり、それぞれ2万件の「プラス評価」を集めていた。

 仕入れコストがかからないこの商売は当然、売れば100%もうけとなるため、蕭容疑者は月に平均10万台湾元を稼ぎ、100万元の高級車や1,000万元の住宅を購入。さらに倉庫として新竹に月3,000元で10坪の部屋を借りていた。警察は今月4日、蕭容疑者の自宅と倉庫で計4,000冊余りの書籍を押収した。

 逮捕された蕭容疑者は、「書店は棚卸しの日にならないと商品数を確認しないため、気付いたときには犯人は見つからない」と手口を説明。「今回はちょうど棚卸しの日で運が悪かった」と語ったそうで、まったく反省していないようだ。