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認知症患者が推定24万人に、1日平均63人増加


ニュース 社会 作成日:2015年12月9日_記事番号:T00060846

認知症患者が推定24万人に、1日平均63人増加

 社団法人の台湾失智症協会によると、台湾の認知症患者は推定24万人を突破した。彰化市の人口にほぼ相当する。1日平均63人増え、2061年には93万人を上回ると試算されている。9日付自由時報などが報じた。

 同協会によると、65歳以上の認知症有病率は8.91%。地域別では5都市(台北市、新北市、台中市、台南市、高雄市)で6.57%、それ以外で14.03%と2倍以上の差が付いた。教育レベルの違いや5都市以外は医療リソースが不足していることが主因とされる。

 台湾失智症協会の頼徳仁理事長は、認知症は個人、家庭、社会に関わる問題と指摘。総統選候補者は当選後に行政院で認知症予防作業チームを設置し、医療資源の配分を改善すると確約すべきと訴えた。

 同会の湯麗玉秘書長は、認知症は通常老後に発症するが、研究によると発症する20〜30年前から既に脳の異変は起きている可能性があり、中年から予防すべきと指摘。頭を使うこと、体を動かすこと、社会活動に参加すること、薄味で魚介や野菜を多く摂取する地中海食は予防効果があると述べた。