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分子診断のジェノミクス、ファームi-Geneを買収


ニュース 医薬 作成日:2015年12月10日_記事番号:T00060887

分子診断のジェノミクス、ファームi-Geneを買収

 分子診断大手の基龍米克斯生物科技(ジェノミクス)は9日、中央研究院(中研院)の陳垣崇院士が設立した医薬品の適応性診断を手掛ける世基生物医学(ファームi-Gene)を株式交換で買収すると発表した。両社は同日の董事会で決議した。10日付経済日報が伝えた。

 株式の交換比率はジェノミクス1株に対し、ファームi-Gene株5.9012株で、来年1月15日に株式交換を完了する予定だ。ジェノミクスはファームi-Gene株を66.67%取得し、持ち株比率を99.5%に高める。

 ジェノミクスは川中の分子診断サービス、ファームi-Geneは川下の技術の応用、販売を手掛けている。業界では、分子診断分野の有力企業同士のため、台湾最大かつ最も競争力がある存在となり、バイオ医薬業界再編を引き起こす可能性があるとみられている。

 ファームi-Geneは、難病用医薬品の適応性診断を強みとしている。買収後はジェノミクスの経営陣がファームi-Geneの商品の市場開拓を支援する方針だ。ファームi-Geneは近年の連続赤字からの脱却が期待できる。

 ファームi-Geneは中国で痛風治療薬とてんかん治療薬の適応性検査キットを発売しており、ジェノミクスはファームi-Gene買収で中国市場にも進出を果たすことになる。