ニュース 政治 作成日:2015年12月14日_記事番号:T00060925
陳威仁内政部長は12日、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)のうち、台湾が実効支配する太平島で新しい埠頭(ふとう)と灯台の供用開始式に出席し、「和平南海、国疆永固」(南シナ海の平和と国土は永遠で変わらないという意味)という馬英九総統の筆跡が刻まれた石碑を建立した。13日付中国時報が伝えた。
陳内政部長をはじめ、交通部、科技部、経済部、衛生福利部、環境保護署などの職員らが供用開始式に出席した(内政部リリースより)
陳内政部長は「太平島が平和の島であることを改めて指摘する。同時に台湾が平和をつくり出す役割を果たしたいというメッセージを世界に示すことは、(馬政権が掲げる)南シナ海平和イニシアチブの精神と一致する。南シナ海を平和と協力の海にしたい」と述べた。
当初は馬総統自らが式典に出席する予定だったが見送られた。このため、米国側からの圧力があったのではないかとの憶測を呼んでいる。
中央社によると、今回の動きを受け、米国務省のフォルツ報道官(アジア太平洋担当)は「長期的な政策課題として、南シナ海の全ての当事者に地域の緊張緩和に向けて努力することを呼び掛ける。陳部長の訪問はその目的に資するものだ」とする歓迎の声明を出した。
一方、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は「ベトナムの領土であるバービン島(太平島のベトナム名)に官員を派遣し、島での建設を続けることは、ベトナムの主権を著しく侵害する行動であり、南シナ海の情勢を複雑化させるものだ」として、台湾側を非難した。
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