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民進党選対乱入、国民党が必死の事態収拾


ニュース 政治 作成日:2008年3月14日_記事番号:T00006094

民進党選対乱入、国民党が必死の事態収拾

 
 国民党の立法委員らによる民進党選対本部乱入事件で、国民党は14日、総統候補の馬英九氏が謝罪会見を開いたほか、乱入に加わった立法委員4人の党員資格停止処分を発表するなど必死の事態収拾に当たった。

 ケーブルテレビ各局の報道によると、馬英九候補は同日午前、自身の選対本部で記者会見し、冒頭で深々と頭を下げた後、「乱入に加わった立法委員は立法者と法律執行者の役割を混同していた。たとえ正当性があっても、立法委員自らが法律執行者となるべきではなかった」として、民進党側と全有権者に対する謝罪を表明した。

 国民党考核紀律委員会は同日、乱入に加わった費鴻泰、陳杰、羅淑蕾、羅明才の各立法委員を党員資格停止1年とする処分を発表した。紀律委の阮剛猛主任委員は「4人の行動はすべて公共の場での行動だったとはいえ、選挙運動中に謝長廷候補の選対本部に迷惑をかけ、衝突を引き起こし、社会不安を招いた。国民党のイメージと名誉が傷ついた」と処分理由を説明した。費鴻泰立法委員は処分を待たず、国民党からの離党を表明した。

 これに先立ち、国民党の呉伯雄主席は13日、問題の立法委員4人を同席させ謝罪会見を開き、「選挙運動期間中に党員が民進党の選挙集会などに近づくことを禁止し、誤解や衝突、似たような事件の発生を防ぐ」と表明した。呉主席と立法委員4人は次々と深く頭を下げ、それぞれ謝罪の言葉を述べた。

 国民党は矢継ぎ早の謝罪と処分発表で、今回の乱入事件が選挙戦に与える不利な影響を最小限に食い止めたい構えだ。