ニュース 石油・化学 作成日:2015年12月15日_記事番号:T00060965
台湾中油(CPC)の張瑞宗副総経理はこのほど、同社精製事業部は今年の赤字が150億〜180億台湾元(約550億〜660億円)に上るとの見通しを示した。国際原油価格の下落で在庫品に含み損が発生していることが原因だ。15日付経済日報が報じた。
CPCの林聖忠董事長は、同社の製品販売価格は足元の原油価格を反映するが、原油は2〜3カ月前から調達するため、精製事業部に損失が発生していると説明した。
ただCPC全体では天然ガス事業などの利益が精製事業の損失を補い、今年1〜11月は約22億元の黒字だ。張副総経理は、12月に原油価格が落ち着けば、今年通年は約20億元の利益が見込めると述べた。
一方、台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)も原油安の影響を受けているが、同社のオレフィン事業が支えて今年第1〜3四半期は347億元の黒字だ。証券会社は、台塑化の今年通年の純利益は600億元と予想している。
台塑化は、川下顧客の購買意欲が減退し、精製事業は製品輸出の利ざやが11月の1バレル15米ドルから現在13米ドルに下落したが、依然黒字と説明した。
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