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大華金属の環境配慮型アルミ缶、年内にも生産開始【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年12月15日_記事番号:T00060967

大華金属の環境配慮型アルミ缶、年内にも生産開始【表】

 アルミ缶最大手、大華金属工業(グレート・チャイナ・メタル)の姜正行総経理は、桃園市楊梅区の富岡工場に、ビスフェノールAや可塑剤などの有害物質を含まない環境配慮型アルミ缶の生産ラインを設置しており、早ければ年内に稼働すると述べた。当初の年産能力は4億缶。投資額は3,000万米ドル。15日付経済日報などが報じた。

 環境配慮型アルミ缶を生産するため、同社は昨年、東洋製罐(本社・東京都品川区、中山伊知郎社長)とライセンス契約を締結した。姜総経理は、生産ラインのコストが通常より約1割高いが、環境配慮型アルミ缶は材料の安全性も高く、食の安全に対する意識が高まる中、需要が期待できると語った。赤ワインや機能性飲料などに使用できると説明した。

 同社はこのほか、缶詰用2ピース缶の生産ライン増設に6,000万~7,000万台湾元(約2億2,000万~2億6,000万円)、大型ふたの生産ライン設置に1億元を投じる。主に台湾市場がターゲットだ。

 同社の台湾の主要顧客は、統一企業(ユニ・プレジデント)、維他露(ビタロン・フーズ)、黒松、味王など。中国では上海、重慶、山東省済南に製缶工場があり、コカ・コーラ、青島ビールなどに供給している。ベトナムでのアルミ缶工場設置も検討している。