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SPIL従業員自救会、ASEに雇用継続を要望


ニュース 電子 作成日:2015年12月16日_記事番号:T00060997

SPIL従業員自救会、ASEに雇用継続を要望

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、矽品精密工業(SPIL)の従業員から成る自救会は15日、SPILに完全子会社化を提案した同業最大手、日月光半導体製造(ASE)に対し、2020年末まで人員整理、減給、無給休暇を行わず、毎年5%以上昇給することなど要望8点を提示した。16日付経済日報が報じた。

 ASEは、SPILの董事会から完全買収提案に対する回答がないので、自救会の要望に対して回答できないとコメントした。

 SPIL自救会は、ASEが10年に環隆電気(USI)を買収した後、USIは台湾の上場を廃止して中国で上場、台湾の従業員は3,000人から1,000人に削減された一方、中国は1万2,000人に増えたと指摘。ASEが12年に買収した洋鼎科技は工場を閉鎖したとして、SPIL従業員の雇用継続に対する不安感を示した。

 市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)傘下の拓墣産業研究院(TRI)は、ASEが完全買収に成功し、中国の国有半導体大手、紫光集団がSPILに25%出資する計画は実現しない可能性が高いと予測した。