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記事番号:T00061079
2015年12月21日15:34

 台湾初となるオープンモール形式の大型アウトレットモール、華泰名品城(グロリア・アウトレット)が18日に台湾高速鉄路(高鉄)桃園駅前にオープンし、大型アウトレットによる競争時代の幕を開けた。来年1月27日には、三井不動産と遠雄建設事業の合弁で、台湾北部最大となる「三井アウトレットパーク林口」が、来年9月には台中市のテーマパーク、麗宝楽園(リーパオランド)に台湾最大のオープンモール形式店舗がオープンする予定だ。既存店舗を合わせた大手6社で250億台湾元(約920億円)を売り上げる見通しで、来年はアウトレット元年として商戦の盛り上がりが期待される。21日付蘋果日報などが報じた。


グロリア・アウトレットは3階建てで、1階にはロッカー、2~3階にはフードコートやレストランもあり、1日中買い物を楽しめる(18日=中央社)

 グロリア・アウトレットは、台北から乗車19分で到着する高鉄桃園駅から徒歩2分、来年3月に開通する予定の台湾桃園国際機場捷運(桃園空港MRT)の駅にも隣接するほか、駐車場986台を備え、交通の便がいい。第1期は面積1万6,000坪に、秋田の人気ラーメン店「錦」をはじめ、▽ロエベ(LOEWE)▽ジミーチュウ(Jimmy Choo)▽ロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)▽ダイアン・フォン・ ファステンバーグ(DVF、DIANE von FURSTENBERG)▽モイセール(MOISELLE)▽クロエチェン(CHLOE CHEN)▽ノルディックキッチン──など台湾初の40ブランドを含む合計102ブランドが進出した。商品の割引率は平均35%。

 18日は午前10時の営業開始と同時に来店客が押し寄せた。台北から高鉄で来店した女性は、海外のアウトレットより交通の便はよいが、面積はあまり広くないと話した。ある男性は、人だらけで食事するにも待ち時間が長く、飲食店はショッピングセンターよりも値段が高いと語った。


最高9割引きのカナダのアウトドアブランド「ルーツ(Roots)」や、台湾人に人気が高い「コーチ(COACH)」の店舗前に行列ができた(18日=中央社)

 グロリア・アウトレット広報の簡嬿凌副理は、オープン初日の18日は1万人以上が来店し、売上高は4,000万元以上だったと明かした。初めての週末となった19日は3万人以上が詰め掛け、セールを開催する店舗も多く、長い行列ができたと話した。

 華泰大飯店集団(グロリア・ホテル・グループ)の陳炯福(ジョン・チェン)執行長は、桃園空港から海外に出発、または台湾に到着する観光客にも立ち寄ってもらいたいと話した。当面は来店客の8割が台湾人、2割が観光客と見込み、平均客単価は5,000元と予測。初年度は延べ700万~800万人が来店し、売上高は40億元の予想だ。来年第4四半期には第2期部分を開業し、年間売上高80億元を目指す。2018年第1四半期までに第4期まで完成させた時点で、進出ブランドは260社に増える予定で、年間売上高140億元を狙う。

独自のポジショニングで差別化

 来年1月にオープンする「三井アウトレットパーク林口」について、遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)は、三井不動産は日本で10年以上のアウトレット経営の実績とノウハウがあり、国際ブランド220店の誘致に成功したと説明。桃園空港MRTのA9(林口)駅に隣接するほか、台北市、新北市、桃園市いずれからも車で20~30分で到着すると利便性を強調した。年間の予想売上高は50億元。

 台中市后里区のリーパオランドに来年9月オープン予定のアウトレットモールは、年間売上高予想が50億元前後。高速道路を下りて車で5分の距離で、3,370台分の駐車場を備え、「アウトレットのサービスエリア(SA)」を目指す。現在104店の進出が決まっており、アジアで2番目、台湾最大となる高さ120メートルの観覧車「天空の夢」や、軽井沢・プリンスショッピングプラザ(軽井沢アウトレット)のようにペット同伴で楽しめる点がアピールポイントだ。

 迎え撃つ既存アウトレットは、高雄市のテーマパーク、ホテルなどから成る大型複合商業施設、義大遊楽世界(EDAテーマパーク)が年間売上高50億元。街中にある都市型アウトレット、「LEECO礼客時尚館」は台北市の内湖店、公館店および台中店を合わせて40億元、宜蘭市にあるホテルや映画館を併設する「新月広場(ルナプラザ)」は30億元だ。

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