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SPIL「4方向から検討」、ASEの完全買収提案に回答


ニュース 電子 作成日:2015年12月22日_記事番号:T00061098

SPIL「4方向から検討」、ASEの完全買収提案に回答

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)台湾2位の矽品精密工業(SPIL)は21日、同業最大手の日月光半導体製造(ASE)から先ごろ提案された完全買収について、今月28日に開催する董事会で企業の将来的な発展、株主、顧客、従業員の利益を考慮して検討を行い、回答すると表明した。22日付経済日報が報じた。

 ASEが9月に株式公開買付(TOB)でSPIL株24.99%を取得したことに対し、経営への介入を懸念するSPILの林文伯(バウ・リン)董事長は今月初め、中国の国有半導体大手、紫光集団から1株55台湾元(約200円)で24.9%の出資を受け入れると発表。これを受けてASEは今月14日、同じく1株55元で完全買収することを提案。21日までの回答を迫っていた。

 観測によると、SPILが出す結論としては▽ASEの提案を拒否する▽紫光集団が買収額を引き上げ、ASEにもこれに追随させる▽SPILと友好企業が共同で設立した投資会社「焱元投資」がSPILに出資する──の3通りが予想されるという。