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力晶インサイダー疑惑、黄崇仁董事長らを保釈


ニュース 電子 作成日:2008年3月14日_記事番号:T00006118

力晶インサイダー疑惑、黄崇仁董事長らを保釈


 力晶半導体(PSC)による旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)のウエハー工場買収に絡むインサイダー取引疑惑で、力晶董事長の黄崇仁容疑者は12日、最高法院検察署特別偵査組(最高検特捜部)の深夜にわたる取り調べに対し、被疑事実を全面的に否定。一方、黄崇仁容疑者のおいで同社投資顧問を務める黄俊欽容疑者は自身の単独犯行だと主張し、被疑事実を認めた。14日付工商時報が伝えた。

 黄崇仁容疑者は1,000万台湾元(約3,274万円)、黄俊欽容疑者は200万元でそれぞれ保釈が認められた。このほか、旺宏電子副総経理の王耀東容疑者、同社の陳鴻智董事も保釈された。

 黄崇仁容疑者は「力晶集団の株取引は部下が責任を持っており、事前には知らなかった。旺宏のウエハー工場買収と戦略提携については担当幹部から報告を受けていたが、詳細までは把握していなかった」と供述した。

 一方、黄俊欽容疑者は被疑事実を全面的に認めた上で、黄崇仁容疑者は株取引と無関係だと主張した。調べによると、黄俊欽容疑者は力晶集団の株取引を一手に引き受け、50億元の資金を運用していたとされる。検察は黄崇仁容疑者が責任を部下に転嫁しているとみて、今後も追及する方針だ。

 これに関連し、力晶の譚仲民副総経理は13日、同社が旺宏株を取得してから売却するまで1年4カ月かかっていることを挙げ、「もし投機目的ならば株式をそんなに保有し続ける必要はない」と主張。さらに旺宏の工場買収を発表した時点で同社の株価が下落した点も挙げ、旺宏株取得はインサイダー取引には当たらないとの認識を示した。