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封止・検査のシガード、同業の誠遠科技を買収へ【表】


ニュース 電子 作成日:2015年12月25日_記事番号:T00061182

封止・検査のシガード、同業の誠遠科技を買収へ【表】

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)の矽格(シガード・マイクロエレクトロニクス)は24日、IC検査の誠遠科技(テスト・サーブ)の100%株式を取得して、同社を買収すると発表した。25日から来年1月25日にかけ、株式公開買付(TOB)で誠遠科技の株式を1株当たり17.5台湾元で取得。買収総額は14億元(約51億円)に達する見通しだ。25日付工商時報が報じた。


誠遠科技の謝杰儒財務長。同社は「シガードとの合併で株主価値を高められる」と表明した(24日=中央社)

 シガードはIC設計最大手の聯発科技(メディアテック)を主要顧客としているが、そのメディアテックが今年9月にアナログIC最大手の立錡科技(リッチテック・テクノロジー)の買収を発表。誠遠科技はリッチテックを顧客としており、今回のシガードによる買収は後工程業界でも統合が進むことを意味する。

 シガードの黄興陽董事長は「誠遠科技の合併は電源管理ICのテスティング市場におけるシェア拡大に有益」と語った。なおシガードは、矽品精密工業(SPIL)が日月光半導体製造(ASE)に対する買収防衛策の一環として友好企業と共同で設立した投資会社「焱元投資」に出資しているが、黄董事長は「誠遠科技の買収はASEのSPIL買収表明とまったく無関係」と強調した。