ニュース 社会 作成日:2015年12月28日_記事番号:T00061186
路肩の違法駐車が原因のバイク事故で車いす生活を強いられるようになった女性が、自家用車に複数のドライブレコーダーを搭載して交通違反の摘発に情熱を注ぐようになり、彼女の通報により処罰を受けた違反者から「摘発の鬼」と恐れられている。
台中市に住むこの女性は、事故によるけがで歩けなくなり、仕事も辞めざるを得なくなった。その後、車いす生活を送る中で彼女は、街中の歩道にバイクの違法駐車があふれ、通行できない場所が多いことに気付き、これをきっかけに違反の摘発を行うようになった。
しかし、おおっぴらに「捜査活動」をすれば違反者とトラブルになるとの懸念から、彼女は自家用車の前後、左右に計5台のドライブレコーダーを取り付け、街中をパトロールして証拠集めに精を出すようになった。現在では1日に10件以上の違反を摘発して警察に通報しているという。
自分の行為について彼女は、「賞金も出ないし、恨まれることもある。正義感がなければ続けられない」と語っている。
彼女のほかにもヘルメットに4台のドライブレコーダーを装着し、バイクに乗って通勤時に交通違反の証拠集めをするサラリーパーソンや、時間があればパトロールに出かけて違反の証拠を撮影し、自ら画像編集を行う市民がいるそうだ。賞金も出ないのに飽きもせず情熱が続く「摘発の達人」たちは、一部から「何かにとりつかれている」と中傷も受けるという。
一方、行政院環境保護署(環保署)は、大量の排ガスや黒煙を出して走り、大気汚染を引き起こす、通称「烏賊車(イカ車)」の摘発に対し懸賞金制度を実施している。
同署が発表した統計によると、過去1年間で個人による最多摘発数は5,772件で賞金額は計83万台湾元。2位は5,479件だったが、賞金額は計112万元と件数1位の人物を上回った。この人物は「イカ車狩り」で月に10万元近い収入を得ており、「正義の人」というよりは立派なプロの賞金稼ぎと言えそうだ。
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