ニュース 食品 作成日:2015年12月28日_記事番号:T00061197
食品大手、味全食品工業の「林鳳営」ブランドの牛乳を消費者が店頭で即時返品する運動が広まるきっかけとなったインターネット上での書き込みについて、同社はこのほど、刑法上の名誉妨害罪に当たるとして、ネット上のアカウント9人の所有者を相手取り提訴した。26日付蘋果日報が伝えた。
味全は一部ネットユーザーが「林鳳営」ブランドの牛乳が「化学処理されており、添加物で腐らない」などといった書き込みを行い、ブランドと提携農家の名誉を傷つけたと提訴理由を説明した。ただ、返品運動については、「消費者の選択を尊重する」とした。
味全はまた、原料は生乳が唯一であり、社内と外部機関が実施した948項目の検査で国家標準を満たしているとし、「味全と100個所を超える酪農農家の名誉を守る決心は決して譲れない。各方面に尊重を求めたい」とコメントした。
味全幹部は「社内で慎重に検討を行った。提訴すれば再びネット上で猛烈な攻撃を受けることは理解しているが、最終的にはデマを放置するわけにはいかないという決定を下した」と説明した。
一方、「林鳳営」ブランドの牛乳を即時返品する運動に関連し、大手量販店の家楽福(カルフール)東興店(台北市)が一時、「理性を欠く返品行為を拒否する権利が店側にある」との公告を出したことから、ネット上で論争となった。その後、カルフール本社は「店舗単独の行為であり、消費者の権益を守るという会社の立場に変わりはない。商品に疑念がある場合には返品を支援する」と返品拒否を否定した。
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