ニュース 社会 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061223
建設が遅れていた国立故宮博物院南部院区(故宮南院)が嘉義県太保市にほぼ完成し、28日にソフトオープンした。
故宮南院は敷地面積70ヘクタールと、台北市の故宮博物院の4倍以上の広さだ(28日=中央社)
任期内の完成を急いできた馬英九総統は「建設で都市は大きく成長するが、都市を偉大にさせるのは文化だけだ」と述べた上で、構想浮上から完成まで15年の歳月を要したことに触れ、「関係省庁の担当者による努力の結果、故宮博物院開院90周年の年に完成にこぎ着けたことは最高の誕生日プレゼントだ」とあいさつした。
開館式には国際博物館会議(ICOM)のハンス・マーティン・ヒンツ会長、故宮博物院の馮明珠院長、俳優のジャッキー・チェン(成龍)さんらが出席した。
開館を記念し、故宮南院ではアジアの仏教芸術、陶器をはじめとするテーマで10項目の展示を行い、故宮の収蔵品で人気が高い「翠玉白菜」(ヒスイを虫がとまったハクサイの形に彫刻した清朝の美術品)も展示される。
故宮南院の開館時間は午前9時から午後5時までで月曜休館。当面は入館に事前予約が必要で、毎月20日に翌月の入館予約を受け付ける。1月末までの予約は既に満員となっている。入館料は台湾人が150台湾元(約550円)、外国人が250元。3月末までは無料開放される。
観光ホテル10軒も
故宮南院は嘉義地区の新たな観光地として脚光を浴びそうだ。嘉義県文化観光局によると、故宮南院の建設に伴い、既に観光ホテル10カ所、合計で約100億元の投資が決まっている。
故宮南院が位置する台湾高速鉄路(高鉄)嘉義駅周辺に対するホテル業者の関心は高く、近く実施される商業用地(面積2万8,500平方メートル)の入札結果に注目が集まる。最低制限価格は2億6,500万元、土地使用権の期間は70年となっている。
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