ニュース 政治 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061225
総統選に出馬する民進党の蔡英文候補が27日の公開テレビ討論会で馬英九政権の「外交休戦政策」を批判したことについて、国民党の朱立倫候補陣営で選対本部主任委員を務める党幹部、胡志強氏(元外交部長)は「過去の『のろし外交』を再開すれば、台湾と国交を持つ国は1桁にまで減少する」と反論した。29日付中国時報が報じた。
馬総統も29日、「のろし外交政策に逆戻りしようとすることは歴史の教訓を忘れ、国際社会の現状を顧みない誤った判断だ」と蔡候補を強く批判した(29日=中央社)
胡氏は「外交に活路を開く馬政権の政策は、他人の顔色をうかがうものではない」と指摘。また、蔡候補が馬政権の外交休戦政策に関連し、「外交官が何のために、誰のために戦うのか分からなくなっている」と述べたことについて、胡氏は「蔡候補はきっと外交を理解していないからそう言ったのかもしれないが、聞けば身の毛がよだつ話だ」と反論。蔡候補のロジックが防衛政策にも波及しかねないと懸念を示した。
また、蔡候補が「1992年の共通認識(92共識)」の受け入れに難色を示していることについては、「相手(中国)が蔡候補の新たな態度を受け入れるだろうか」と疑問を呈した。
一方、総統府も蔡候補の「外交休戦」批判について、「陳水扁政権当時ののろし外交政策に逆戻りするもので、両岸(中台)関係と国際関係に大きなリスクをもたらす」と批判した。
総統府の陳以信報道官は「蔡候補は馬英九総統が過去7年半にわたり築いてきた台湾海峡の平和と安定の現状を著しく破壊しようとしている。蔡候補が行政院大陸委員会(陸委会)主任委員に在任していた当時のように、台湾海峡は戦争の瀬戸際に直面する」と危機感を表明した。
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