ニュース 社会 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061226
日本の岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が28日に会談し、いわゆる従軍慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」で合意したことについて、総統府は同日夜、日本政府の対応を評価した上で、台湾も台湾籍の元慰安婦に対する公式な謝罪と賠償を一貫して要求してきたことを強調した。29日付中国時報が伝えた。
馬総統は29日、メディアの取材に対して、「台湾は一貫して日本政府に謝罪、賠償、被害者の尊厳回復を求めている。日本政府に誠意ある対応を求める」と述べた(29日=中央社)
総統府の陳以信報道官は「馬英九総統は20年前に法務部長を歴任したこともあり、慰安婦問題に大きな関心を持ってきた」と述べた。
外交部は声明を出し、▽状況の進展に注意を払っており、台湾の関連団体と連絡を取っている▽日本側に被害者に対する公式な謝罪と賠償を一貫して要求しており、政府として日本に対し、被害者の尊厳に配慮するよう引き続き求めている▽駐日代表処に対し、慰安婦問題で早急にに台湾と交渉を行うよう日本側に要求することを命じた──とした。
一方で、台湾メディアは台湾の沈斯淳駐日代表が日韓外相会談の情報収集に当たらず、休暇で帰台していたことを批判的に伝えた。
「韓国と同等の対応を」
従軍慰安婦問題では、韓国や中国だけでなく、台湾でも日本に賠償を要求する運動が続いている。元慰安婦で記録映画にも登場した陳蓮花さん(92)は「時間は限られている。韓国の元慰安婦と同等の対応を求めているだけだ」と日本側の対応を促した。
台湾では元慰安婦が2,000人いたと推定されており、支援団体の婦女救援基金会によると、現在でも生存しているのは陳さんを含め4人まで減少している。
朱主席「政府は努力を」
国民党の総統候補、朱立倫主席は「(慰安婦問題をめぐる)交渉から台湾だけが外されているのは受け入れ難い。政府は悲惨な歴史を持つ台湾の慰安婦の尊厳を取り戻すため、積極的に努力すべきだ」と述べた。
民進党の黄偉哲立法委員は、沈代表が休暇入りしていたことに対し「外交の無能で重大な職務不履行」だと批判した。
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