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医師の遅刻にメス、長庚・新光医院が罰金制度導入


ニュース 社会 作成日:2008年3月17日_記事番号:T00006125

医師の遅刻にメス、長庚・新光医院が罰金制度導入

 
 3時間待たされて診察はたった3分――。大病院での待ち時間の長さは、ここ台湾でも同じこと。診察時刻になっても現れない医師にも、患者のイライラは募る。

 この問題を解決しようと、私立病院の長庚紀念医院と新光呉火獅紀念医院が、今年3月1日から罰金制度を導入。医師の遅刻に「メス」が入れらることになった。

 長庚医院では、医師の出勤時間は診察室のPCに「医師カード」でログインした時刻が基準となり、15分以上の遅刻が処罰対象だ。遅刻は1カ月ごとに計算し、罰金は1回目と2回目が500台湾元(約1,550円)、3回と4回目が3,000元。5回目以降になると毎回5,000元と、かなりの高額になる。

 一方、新光医院では医師の遅刻は1回につき一律1,000元の罰金だ。遅刻する時は、医師は10分内に看護師に電話で連絡しなければならない。10分以上の遅刻は、院内アナウンスで「出勤」を催促される仕組みになっている。

 遅刻による罰金も心配だが、医師たちがそれよりも恐れているのは、院長室へ呼び出され遅刻理由などを説明しなければならないことだとか。幸い、管理体制が厳しい長庚医院や新光医院では、遅刻する医師は少ないという。

 国立台湾大学医学院付設医院(台大医院)では目下、遅刻魔の医師に対しては書面で注意するに止まっている。遅刻があまりにも頻繁な場合は、院内会議で名指しされる可能性もあるというが、VIP患者を抱えるような「名医」は、やはり遅刻の悪習を断てないのが現状だとか。台大医院も、罰金制度導入を検討してはいかがだろう?