ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

HTC桃園工場、インベンテックに売却


ニュース 電子 作成日:2016年1月4日_記事番号:T00061261

HTC桃園工場、インベンテックに売却

 スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)は29日、桃園市のTY5ビルと土地の所有権を電子機器受託生産大手、英業達(インベンテック)に今年第1四半期に売却すると発表した。成約額は60億6,000万台湾元(約220億円)で、売却益は21億元。HTCは、資産活性化、生産集中による効率向上が目的で、経営や人事に影響はなく、生産能力計画にも変更はないと強調した。4日付経済日報が報じた。

 HTCは昨年第2四半期に赤字に転落し、昨年8月、年内に営業費を35%削減するなどのリストラ計画を発表した。部品組み立てが中心のTY5ビルの従業員と設備は徐々に同市のTY3工場に移転し、外国人労働者は契約を更新しないようだ。また、ロー~ミドルエンド機種は仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、中国の龍旗控股、聞泰集団(ウイングテック)など生産委託先を拡大している。インベンテックとの提携の可能性についてHTCは、今回は単なる資産の取引で、今後も理念が合致する提携パートナーを模索するとのみ説明した。

 インベンテックは同日、HTCのTY5ビル購入手続きを今年3月に完了し、エンジニア2,000人から成るサーバー研究開発(R&D)本部を設立することを董事会で決定した。ビッグデータ商機を狙う。