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カーライル・キャピタル破たん、大衆銀が影響否定


ニュース 金融 作成日:2008年3月17日_記事番号:T00006129

カーライル・キャピタル破たん、大衆銀が影響否定

 
 米投資ファンド、カーライル・グループ系の運用会社カーライル・キャピタルが債務不履行(デフォルト)に陥ったことを受け、カーライル・グループからの出資を受けたばかりの大衆商業銀行の経営に懸念が広がり、同行株価は14日、ストップ安となった。これについて、同行は「カーライル・キャピタルはカーライル・グループ傘下のファンドの一つにすぎず、カーライルからの資金は既に投資されている」とし、経営への影響はないと強調した。15日付聯合報が伝えた。

 同行は「今後資本引き揚げがあるとしても監督機関の同意が必要で、経営への影響は絶対にない」と断言した。

 行政院金融監督管理委員会(金管会)は同日、大衆銀の財務状況に関する緊急調査を実施したが、同行に投資したのはカーライルのアジア2号ファンドで、破たんしたカーライル・キャピタルとは完全に分離されているとして、大衆銀の経営に影響はないとの認識を示した。カーライルは大衆銀に125億台湾元(約389億円)を投資し、同行株36%を取得している。

 カーライル・キャピタルは13日、約166億米ドルの債務が履行できなくとなったと発表し、残りの資産が差し押さえられる見通しになったことから、金融市場に混乱を広げた。