ニュース 電子 作成日:2016年1月7日_記事番号:T00061348
米アップルがスマートフォン、iPhone6sを3割減産するとの報道が出る中、金属筐体大手の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)の洪水樹董事長は6日、今年の設備投資は過去2年より「明らかに減少する」との見通しを示した。タッチパネル大手、宸鴻集団(TPKホールディング)と業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)は昨年12月の売上高が前月比3割減少した。アップルのサプライチェーンにとって厳しい春となりそうだ。7日付経済日報などが報じた。
iPhone6s、iPhone6sプラスは販売不調で流通在庫が激増し、アップルはサプライヤーに対し、第1四半期の発注を3割削減すると通知したとされる。
キャッチャーの洪董事長は同日の業績説明会で、景気見通しは昨年11月の楽観から、やや悲観に転じたと語った。今年上半期の業績は前年と同水準、第1四半期が谷底で、下半期に新製品や新規顧客獲得で、通年成長を取り戻すとの見方を示した。
キャッチャーは大口受注に対応するため、2014年は202億台湾元(約710億円)、15年第1~3四半期は167億元と、設備投資計画を大幅に引き上げていた。洪董事長は、顧客の需要を総合判断すると、建設中の工場の生産能力で十分満たせると述べた。ただ、投資家の信頼を確保するため、今後5年の配当は10元以上が目標と話した。
新型iPad Airに期待
TPKとGISはiPhone6sの感圧タッチ「3D Touch(3Dタッチ)」サプライヤーだ。
TPKが6日発表した昨年12月売上高は78億900万元で前月比37.9%減、前年同月比41.2%減だった。昨年第4四半期は344億3,800万元で前期比0.6%増、前年同期比13%減だった。
鴻海精密工業傘下のGISの昨年12月売上高は95億7,900万元で前月比31.9%減、前年同月比22%増だった。昨年第4四半期は375億900万元で前期比38.75%増、前年同期比55.42%増、昨年通年は936億7,900万元で前年比23.3%増だった。
アップルは第2四半期にタブレット端末iPad Airの新型モデルを発売する可能性があり、事実となれば、両社の売上高を押し上げる見通しだ。
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