ニュース 社会 作成日:2016年1月8日_記事番号:T00061350
臓器提供・移植登録センターの統計によると、昨年の臓器提供件数は264件と前年比41件増、死者からの皮膚提供も前年比12件増の43人と例年に比べ大幅な増加を見せ、いずれも過去最多を記録した。これについて臓器提供協会は、八仙水上楽園(新北市八里区)で昨年6月に発生した粉じん爆発事故を受け、移植用の皮膚不足が大きなニュースになったことが市民の臓器提供意欲を刺激したとの見方を示した。
このほか臓器提供の意思表示を示すカードに新たに署名を行った人数も7,100件に達し、前年の6,500件から約10%増加した。これまでは1カ月の署名者数は多くても500〜600件だったが、八仙楽園の事故発生後2カ月間は1日約100件まで急増したという。
臓器提供・移植登録センターの李伯璋董事長は、これまでも05年の「邱小妹事件」(4歳の女児が病院をたらい回しにされ死亡した事件)や11年の台湾大学医学院附設医院(台大医院)の医療ミスで患者にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した臓器が移植された事件など、社会的に注目を集めた問題が起きるたびに市民の善意が刺激され、臓器提供の件数が増えていると説明した。
なお心理カウンセラーの同業者団体、諮商心理師公会全国聯合会は7日、全土467人のカウンセラーの投票(複数回答可)により決定した「国民の心の健康に影響を与えた10大ニュース」を発表。同ランキングでも八仙楽園の粉じん爆発事故が439票を獲得し、第1位となった。
新北市諮商心理師公会ではこれまでに被害者やその家族77人のカウンセリングを実施したが、同会の劉翠芬理事によると、被害者の一部は事故から半年が経過した現在も悪夢にうなされたり、花火が見られない、ろうそくやガスコンロに近づけないなど、心の傷が癒えていないという。
ちなみに同ランキングの2位以下には、▽女性タレント、楊又頴さんのネットいじめを苦にした自殺▽復興航空(トランスアジア航空)墜落事故▽台北市の小学校で起きた児童刺殺事件──などいずれも痛ましい事件がランクインした。今年はこのようなニュースが少しでも減ることを願いたい。
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