ニュース 電子 作成日:2016年1月8日_記事番号:T00061373
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、矽品精密工業(SPIL)は7日、日月光半導体製造(ASE)が仕掛けた2回目の株式公開買付(TOB)の価格1株55台湾元(約190円)について董事会と審議委員会で話し合った後、SPILの適正価格1株は56~68元だなどと指摘した。ASEはノーコメントだ。TOB期間は先月29日から2月16日まで。8日付経済日報が報じた。
SPILは、会計士が算出したSPILの適正価格が1株56.33~68.6元や58.32~63.44元だったと説明。また、中国の紫光集団は経営に介入する意志がなく、第三者割当増資を1株55元で引き受ける提案だったので、もしASEが経営権を取得するならば、プレミアムを上乗せするべきだと強調した。
その上で、もしASEがSPILのTOB期間に世界の独占禁止法の所轄機関に結合の認可を取得できなければ、株式を売却しても受け渡しができない恐れがあると指摘し、株主に売却の判断を委ねた。なお、韓国当局が両社の結合を認めたことについてSPILは、韓国は独占禁止法違反の懸念が小さい市場だと説明した。
SPILは、株主に対しTOBに応じないよう呼び掛けていた1回目よりも態度が軟化しており、両社に提携の余地は残されているようだ。
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