ニュース 社会 作成日:2016年1月11日_記事番号:T00061381
台北市を訪れていた日本人旅行者が先ごろ、路上で強盗に遭ったとして通報したものの、捜査の結果、警察は事件を彼女の自作自演と判断した。最近、日本人旅行者による同様の行為が散見されるようになっており、台湾で携行品を盗まれたとうそをつき、帰国後に保険会社から多額の保険金をだまし取る海外旅行保険詐欺が目的とみられる。
昨年10月初め、台北市のホテルに滞在していた日本人女性旅行者が、ホテルの裏路地で強盗に遭い、持っていた10万円相当のバッグを盗まれたと警察に通報した。この女性は通報した翌日に日本へ帰国したが、警察はその後、警察官8人を派遣して捜査に当たった。しかし、事件現場の監視カメラの映像を調べても、当の女性の姿は確認できず。さらにホテルのロビーの映像に映った彼女の手にバッグはなく、そもそもうその通報だった疑いが濃厚となった。
このほか2014年9月にも、公園のトイレで強盗に遭い、数十万円相当の腕時計を盗まれたという通報が日本人カップルからあったが、警察が監視カメラを調べたところ、事件発生時刻前後に同トイレに入ったのはこのカップルだけで、この映像を見せたところ自作自演を認めたという。
また数年前にも、ある日本人旅行者が台北市の路上で3人の強盗に現金60万円、財布、カメラを奪われたと帰国直前に通報したが、警察がうそを見抜いたところ、逆上して調書を奪い取って握りつぶしたため、その場で逮捕されて虚偽告訴および公務執行妨害の疑いで捜査される事件もあったという。
日本の海外旅行保険は保険料が安い上、審査も緩い一方で、50万〜100万円の保険金支払いを受けることも可能なことから、これをだまし取ろうとする者が多く、手口を伝授するインターネットサイトも数多く存在するそうだ。
しかし台湾の警察によると、日本の保険会社は、以前は盗難届を出したという現地の警察の証明があれば保険金を支払っていたが、同様の詐欺が増えたことから、警察の立件を保険金支払いの条件とすることにしたため、同様のケースは減ってきているという。
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