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民進党と国民党、比例票の分散にピリピリ


ニュース 政治 作成日:2016年1月12日_記事番号:T00061404

民進党と国民党、比例票の分散にピリピリ

 16日に投開票される立法委員選で、全体として優位に立っている民進党だが、政党名を記入して投票する比例代表の票が割れることに危機感を強めている。新興政党の時代力量や本土派政党でも台湾独立色が強い台湾団結聯盟(台聯)などに票が分散すれば、民進党が目標とする立法院での単独過半数確保が危うくなるからだ。


蔡候補は「政策を円滑に進められるよう、立法院での単独過半数を実現させてほしい」と訴えた(11日=中央社)

 12日付自由時報によると、総統選に出馬している民進党の蔡英文候補は、11日に雲林県での選挙集会で、「民進党に票を集中してほしい」と重ねて呼び掛けた。

 事情は現与党の国民党も同様だ。中台統一派の新党が国民党に投票したくない有権者に新党への投票を呼び掛けているためだ。国民党支持層では、同党の失政に対する不満から投票を棄権する有権者が多く出ると予想されているが、新党はそうした棄権票の取り込みで党勢の巻き返しを図り、比例代表での議席獲得を狙う構えだ。比例代表での議席獲得には、得票率5%をクリアする必要がある。

 国民党と新党の関係は、国民党の総統候補が統一色の強い洪秀柱氏から朱立倫氏に交代して以降ぎくしゃくしていた。

 国民党の広報部門、文化伝播委員会の林奕華主任委員は「国民党と新党が協力しながらも互いに努力すべきだ。『青』陣営の有権者は票を国民党に集中してほしい」と呼び掛けた。