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富士康、中国での特許紛争が刑事事件に


ニュース 電子 作成日:2008年3月17日_記事番号:T00006141

富士康、中国での特許紛争が刑事事件に

 
 鴻海精密工業系列で中国を拠点に携帯電話を受託生産する富士康科技集団(フォックスコン)は14日、中国のライバル企業比亜迪(BYD)を特許侵害で提訴していた問題で、広東省深圳市の公安機関が刑事事件としての立件を目指し捜査に着手したとして、民事訴訟を取り下げると発表した。15日付経済日報が伝えた。

 両社は携帯電話受託生産市場で激しい競争を繰り広げており、富士康は深圳と香港で比亜迪を特許侵害で提訴していた。富士康は既に香港での訴訟は深圳での民事訴訟が進行中だとして審理の一時差し止めを請求している。

 富士康の発表によると、深圳市公安局宝安分局が比亜迪を刑事犯罪の疑いで捜査しており、富士康の法律顧問は「比亜迪の取締役か職員が処罰を受ける可能性がある」との認識を示している。比亜迪はコメントを避けている。

 富士康は「現在ある証拠に基づき、比亜迪の不法行為は刑事法によって起訴されるのが適当と判断し、民事訴訟を取り下げた」と説明した。