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TPCの再生エネ投資、15年で4千億元


ニュース 公益 作成日:2016年1月13日_記事番号:T00061441

TPCの再生エネ投資、15年で4千億元

 台湾電力(TPC)は12日、再生可能エネルギー分野に今後15年間で4,000億台湾元(約1兆4,000億円)を投じると表明。2030年までに洋上風力発電で装置容量180万キロワット(kW)、太陽光発電で100万kW、陸上風力発電および地熱発電で計70万kWを目指す。うち洋上風力発電に少なくとも3,300億元を投じる計画だ。13日付工商時報が報じた。


黄董事長は「利益はまず累損補てんに充てたい」とも語った(12日=中央社)

 TPCによると、同社は過去15年で6件の風力発電プロジェクトを完成させ、計169基の風力発電機を設置。さらに第1期太陽光発電計画において16カ所に計1万8,200kWの発電設備を設置しており、風力、太陽光を合わせた発電装置容量は約30万kWに達している。

 このほか彰化県芳苑郷沖での洋上風力発電第1期計画が18年に着工、19年末に電力供給を開始する予定となっている。

4月に電気代3%下げも

 なおTPCは昨年、国際燃料価格の下落の恩恵で、過去最高となる618億元の利益を上げており、今年4月に電気料金が約3%値下げされる可能性が高い。しかしこれに対し黄重球・同社董事長は、電気代が下がり続ければ節電が進まないほか、再生エネルギーとの価格差が広がり、二酸化炭素(CO2)排出量削減に不利となると指摘した。