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サムスンのSDP出資報道、鴻海の撤退が条件か


ニュース 電子 作成日:2016年1月14日_記事番号:T00061486

サムスンのSDP出資報道、鴻海の撤退が条件か

 14日付蘋果日報が日本経済新聞の報道を基に伝えたところによると、鴻海精密工業とシャープが共同運営する液晶パネルメーカー、堺ディスプレイプロダクト(SDP)に対し、サムスン電子が出資を検討しているもようだ。なおサムスンは、鴻海が郭台銘(テリー・ゴウ)董事長の個人名義で保有しているSDPの持ち株を手放すことを出資の条件としているとされる。鴻海は13日、「市場のうわさにはコメントしない」と表明した。

 証券会社は、シャープの投資価値を高めるため、日本の債権銀行が故意に流したうわさにすぎない可能性もあるとの見方を示している。

 SDPは37.6%ずつ出資するシャープと鴻海を最大株主とするが、大型パネルの最大顧客はサムスンとなっている。また、サムスンは2013年にシャープ本社に2.1%の出資を行っている。市場調査会社、IHSディスプレイサーチは、日経新聞の報道が事実とすれば、サムスンはSDPのテレビ用パネル技術のみならず、他のパネル事業も買収して世界シェアをさらに拡大すると同時に、アップルの次世代スマートフォン「iPhone7」向けパネル受注における鴻海との競争に防御策を講じる意図があることを示すと指摘している。