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周子瑜謝罪映像、投票行動に影響との見方も


ニュース 政治 作成日:2016年1月17日_記事番号:T00061519

周子瑜謝罪映像、投票行動に影響との見方も

 韓国を拠点に活動する韓国、日本、台湾混成の女性アイドルグループTWICEの台湾人メンバー、周子瑜(チョウ・ツウィ、16)が韓国のバラエティー番組で中華民国の国旗、青天白日満地紅旗を振ったことに端を発する騒動は、本人の謝罪映像が選挙直前に大きく報じられたことから、投票行動にも微妙な影響を与えたとみられている。


林右昌基隆市長も、周子瑜事件が民進党に有利に働いたとの見解だ。「きょうの周子瑜はあすの台湾全住民」との警戒心が広がったという(16日=中央社)

 騒動は台湾出身で中国で活動する歌手、黄安(53)が周子瑜を「台湾独立分子」と批判したことから、中国のインターネット上で波紋が拡大。韓国の所属芸能事務所、JYPエンターテインメントが14日、「本人は一つの中国の原則を固く支持、尊重している」とするコメントを発表。さらに、総統選前日の15日には周子瑜本人が自ら「中国は一つだけで、海峡両岸は一体だ。わたしは終始中国人として誇りを感じている」などと述べ、深々と頭を下げる「謝罪映像」が公開された。

 その結果、台湾では未成年であどけない周子瑜が「一つの中国」問題でまるで踏み絵のような謝罪を強要されたと受け止められ、周子瑜への同情が一気に広がった。騒動が投票日直前にエスカレートしたため、若者を中心に投票行動にも一定の影響があったとみられている。

 17日付蘋果日報によると、実際に民進党関係者は「周子瑜謝罪事件は選挙集会よりも大きな効果があり、蔡英文氏への投票を促す結果になった」と指摘した。