ニュース 社会 作成日:2016年1月18日_記事番号:T00061530
16日の総統選挙で蔡英文・民進党主席が圧勝し、台湾初の女性総統の誕生が決まったことで、屏東県の小さな漁村が注目を集めている。ここには蔡主席の先祖が暮らしていた家があり、既に17日には「総統の故郷」を見ようと大勢が押し寄せ、一躍、観光スポットと化している。
蔡主席の先祖の家周辺では、既に250台分の駐車場を設ける計画が進んでいる(17日=中央社)
蔡主席の先祖の家は、客家の有力者だった彼女の曽祖父が屏東県枋山郷楓港村に建てた閩南(福建省南部)様式の赤れんが造りの建物で築100年を超える。蔡主席の父親の蔡潔生氏が18歳のときに台北へ移住して事業を展開したため、ここ50年ほどは誰も住んでいない。
蔡主席自身も台北市で生まれ育ち、楓港村の家に住んだことはないようだが、総統の一族発祥の地として関心を集めており、早くも17日早朝から参観希望者が門の前に出現。同日はさらに大型観光バス2台が観光客を乗せてやってくるなど計1,000人近くが集まったという。
参観者の対応に当たった蔡主席の親類に当たる女性は「こんなに大勢がやってきたのは初めてだ。総統に就任したら人数はもっと増える」と語った。
また地元住民からは「こんな名もない漁村から総統が出た」と喜びの声が上がっているものの、小さな町の道路が車であふれるようになると懸念も出ている。ただ、洪啓能・枋山郷長は今後の観光商機に大きな期待を寄せており、交通部観光局や屏東県政府に道路や町並みなどのインフラ整備に支援を求める考えだ。
台北からやってきたという参観者の1人は蔡主席の先祖の家について「がらんとしていてとても質素だ。これから展示物などを充実させた方が良い」と提言しており、蔡主席のいとこ、蔡順賢氏も「一族内でも建物の修復や家族史に関わる展示物の充実を図るべきとの話し合いが行われている」と明らかにした。
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