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民進党地方首長、総統府などの中南部移転主張


ニュース 政治 作成日:2016年1月19日_記事番号:T00061558

民進党地方首長、総統府などの中南部移転主張

 頼清徳台南市長(民進党)は18日、地域間格差を是正するため、総統府を台南市に、行政院と立法院を台中市に移転すべきだと提言。林佳龍台中市長(同)も立法院の台中移転を提言しており、議論を呼びそうだ。19日付蘋果日報が報じた。


頼市長の構想は、北部は経済、中部は行政、台南は政治の中心とするものだ(18日=中央社)

 頼市長は「国民党は長期にわたり北部重視だった。総統府や官庁の南部移転は均衡の取れた発展につながる」と主張した。

 両市長の主張が党内での根回しを経たものかどうかは不明だが、民進党の王閔生広報担当は「各県市、地域が独自の発展の役割や計画を持っていることを承知しており、地域のバランスが取れた発展は新政権の政策的重点になる。新政権は各方面の意見を聴取していく」と述べた。

 学識者からは否定的な声が上がっている。高雄大学政治法律系の廖義銘教授は「自分が首長を務める都市に総統府などを持ってこようとするのは、地方割拠以外の何者でもなく、セクショナリズムで出世を目指そうとするものだ」と批判した。