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立法院秘書長ら聴取、入札に便宜


ニュース 社会 作成日:2016年1月20日_記事番号:T00061582

立法院秘書長ら聴取、入札に便宜

 立法院が発注するコンピューターのセキュリティー強化事業の入札で便宜を図った見返りに、1,000万台湾元(約3,500万円)近いリベートを受け取った疑いが強まったとして、台北地方法院検察署は19日、立法院の林錫山秘書長とその妻、立法院職員ら33人から収賄の疑いで事情を聴くとともに、関係先19カ所を一斉に捜索した。林秘書長らは容疑を否認しているという。20日付自由時報が報じた。


台北地検は20日、林秘書長(右)ら4人の勾留を裁判所に請求した(20日=中央社)

 問題となったのは、立法院の「モバイル装置ネットワークセキュリティー強化」プロジェクト(総額約2億元)で、院内でのコンピューター設備調達に対し、林秘書長は落札者、網遠科技(ファーネット・テクノロジーズ)の李保承総経理から3~10%のリベートを受け取ったとされる。

 捜査の結果、林秘書長の自宅からは合計で1,000万元近い現金が発見され、不法所得と推定されている。林秘書長は受け取ったリベートをいったん自宅に保管し、一定額に達した後、銀行に預金していたとみられ、リベートは1回当たり500万元に達したケースもあったという。

 今回の事件をめぐっては、検察の捜査が馬英九政権による王金平立法院長たたきの一環ではないかとの憶測も出ているが、検察は「いかなる政治的な配慮もない」と否定した。