ニュース 金融 作成日:2016年1月21日_記事番号:T00061621
格付け機関のフィッチ・レーティングス台湾(恵誉国際信用評等)は20日、台湾の銀行全体の対中エクスポージャーは昨年12月末時点で約3兆台湾元(約10兆4,000億円)、総資産に占める割合は約7%で、今年は13%まで高まると予測していたが、中国経済の減速で融資需要が減退するとして、同予測値を10%以下(約4兆元)に下方修正したと明らかにした。同社が台湾の銀行の対中エクスポージャー予測値を下方修正したのは初めて。21日付工商時報などが報じた。
同社金融機構評等部の黄嬿如副総経理は、台湾の銀行の中国業務は2009年以降、中国進出の台湾系企業の需要が追い風となって急速な成長を遂げ、対中リスクエクスポージャーは14年半ばにピークに達したが、中国の昨年以降の経済情勢から判断して、今後は大幅成長が見込めないと予想した。
また同部の別のアナリストは、台湾系企業の東南アジア進出に伴い、台湾の銀行の資産リスクも中国から東南アジア諸国に分散されていくと予測した。
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