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CSC3月価格引き上げ、1年4カ月ぶり【図】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年1月21日_記事番号:T00061627

CSC3月価格引き上げ、1年4カ月ぶり【図】

 中国鉄鋼(CSC)は20日、3月の台湾域内向けオファー価格の平均2.3%引き上げを決めた。引き上げは2014年12月分以来、1年4カ月ぶりとなる。値上げ幅は、鋼板、熱延製品、冷延製品が1トン当たり300台湾元(約1,050円)、溶融亜鉛めっきコイルは同600元で、平均すると同307元となる。21日付工商時報が報じた。

 CSCは今回の価格引き上げについて、国際鉄鋼価格の上昇を受けて、台湾でも模様眺めの雰囲気が収まり、川下メーカーが在庫積み増しに動いたことを受けて行ったと説明した。川下の被覆鋼商社は、CSCの値上げは市場の活性化に効果があると評価した。昨年の鉄鋼市場不振で世界の主要鉄鋼メーカーが減産対応を行ったことから、最近は鋼材市場で在庫水準が大幅に低下していた。

 台湾域内向け価格を引き上げたことから、CSCは今後、輸出価格も製品や輸出先によって10〜15米ドル程度の値上げを行うとみられる。CSCの第1四半期の受注量は、315トンに達し、目標を20%上回る見通しだ。