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国民党主席補選、郁慕明・新党主席出馬で混戦に


ニュース 政治 作成日:2016年1月25日_記事番号:T00061664

国民党主席補選、郁慕明・新党主席出馬で混戦に

 朱立倫主席の辞任に伴う国民党主席補選に新たに中台統一派の野党、新党の郁慕明主席が出馬意向を表明した。25日付中国時報が伝えた。

 郁主席は24日、総統選後に「中国国民党」という党名から「中国」の2文字を外すべきだという議論が国民党内で強まっていることに懸念を表明。「新党は一貫して、『中華民国派』を守ろうとしてきた」「国民党は中華民国を建国した政党だ。中国の2文字を取り除こうとは、中華民国はいらないと言うことか」などと主張した。

 国民党主席補選にはこれまでに、親中色の強い洪秀柱・立法院副院長、立法委員選で敗れた郝龍斌前台北市長が出馬を表明。呉敦義副総統の出馬も取り沙汰されている。

 党内では「中華民国」のアイデンティティーを守り、中国との交流拡大を目指す従来路線を堅持する勢力と「中国寄り」ではもはや支持は得られないとする現実論を唱える勢力が対立しており、主席補選は一歩間違えば党分裂の危機もはらむ展開となっている。

 郁主席の出馬表明は、国民党に従来路線の維持を求めるとともに、「泛藍(汎国民党陣営)」の大同団結を呼び掛けたものだ。郁主席の出馬自体は選挙戦の大勢には影響しないとみられるが、党の基本路線をめぐる党内論争はさらにエスカレートしそうだ。