ニュース 電子 作成日:2016年1月26日_記事番号:T00061711
鴻海科技集団(フォックスコン)副総裁で中堅通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)董事長の呂芳銘氏は25日、オーストラリア・マッコーリーグループ傘下のマッコーリーAPTTマネジメント社を個人名義で買収することで正式契約を交わしたと発表。APTTマネジメント社が管理する投資信託の「アジアン・ペイ・テレビジョン・トラスト(APTT)」は、台湾ケーブルテレビ(CATV)大手3社の一つ、台湾寛頻通訊顧問(TBC)の100%株式を保有しているため、呂氏は今後、TBCの経営権を掌握することになる。26日付聯合報が報じた。
呂氏は買収額を明らかにしていないが、業界では10億台湾元(約35億円)を超えると予測されている。また同氏は「個人的な投資」と強調しているが、将来的には70万件のCATVユーザーを抱えるTBCを、鴻海のデジタル・コンバージェンス(融合)分野での展開に結び付けたいとの意図があると市場ではみられている。
TBCの時価総額は400億元を超えるとされるが、呂氏がわずか十数億元で同社の経営権を取得しようとしていることに注目が集まっている。買収成立には今後、経済部投資審議委員会(投審会)、公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)、国家通信伝播委員会(NCC)の審査を通過する必要があるが、NCCは「法の下、市場の競争を総合的に考慮して判断する」とコメントしている。
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