ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年2月4日_記事番号:T00061913
冷延ステンレス鋼大手の千興不銹鋼(CSSSC、台南市)は3日、会社更生手続きの申請を董事会で決議した。鉄鋼・金属業界の上場企業としては、約16年ぶりの更生手続き申請となる見通しだ。4日付経済日報が報じた。
千興の葉碩堂董事長によると、同社の借入金は13億5,000万台湾元(約48億円)に上り、既に期限内の返済が難しい状況となっているため、更生手続きの申請を決めたと説明した。
なお千興はかつて会社更生手続きの申請を行ったことがあるが、その後債権銀行の台湾中小企業銀行(台湾企銀、TBB)との協議を経て撤回しており、今回も同社が実際に申請するかどうかは確定していない。
葉董事長も「当社には負債を上回る資産、1万5,000トンのステンレス在庫があるほか、現在も単月で3,000〜5,000トンの販売量を維持しており、3〜6カ月は事業の継続が可能だ」と説明。「この間に問題を解決し、正常な経営を回復したい」と語り、台湾企銀に支援を呼び掛けた。
台湾企銀は、既に裁判所に債権差し押さえ手続きを申請しているが、千興との交渉も同時に進めると説明した。
千興の決議を受けて鉄鋼業界では、銀行が融資を引き締めるようになれば、中小メーカーのリスクが高まると懸念する声が出ている。
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