ニュース 運輸 作成日:2016年2月19日_記事番号:T00062057
長栄集団(エバーグリーン・グループ)創業者で総裁だった張栄発氏の死去に伴い、四男で長栄航空(エバー航空)董事長の張国煒氏は18日、社内に対し、遺言に従い長栄集団総裁に就任し、エバー航空董事長を兼務すると発表した。19日付自由時報が伝えた。
これに対し、長男で長栄海運(エバーグリーン・マリン)の董事などを務める張国華氏は「一方的に総裁への昇進を宣言し、プライベートな遺言内容を公にしたことは遺憾だ」とする抗議声明を発表し、グループ後継者をめぐる一族間の対立が明るみに出た。
張栄発氏は四男一女をもうけ、うち張国煒氏は後妻との間に生まれた。遺言は手書きで、預金や株式の全てを張国煒氏が相続するとし、「現時点(遺言作成時点)では自分が経営方針を決める」とした上で、付記事項として、「100年後には四男・張国煒がグループ総裁を継ぐ」などと書かれている。張栄発氏は生前、財産を全て慈善目的に寄付するとも発言していた。
グループの支配構造からも一族間での対立は避けられない。長栄集団の主力事業は海運と航空だが、長男、次男、三男が長栄海運の大株主である上、長栄海運はエバー航空に16.3%を出資しているためだ。3人が議決権を盾に張国煒氏に抵抗すれば、グループの後継者争いは難航しそうだ。
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