ニュース 医薬 作成日:2016年2月22日_記事番号:T00062095
台湾浩鼎生技(OBIファーマ)は21日、乳がん新薬「OBI−822」について、二重盲検法に基づく第2、第3相臨床試験の結果、がんが進行することなく生存している期間を指す「無増悪生存期間(PFS)」に統計学的有意性が見られなかったと発表した。同新薬の実用化時期は遠のいた格好だ。22日付自由時報が伝えた。
同社は臨床試験が患者のがんのタイプを選別しておらず、免疫反応の有無に着目した場合、試験は成功だったと強調した。
張念慈董事長は「大多数の患者に有効な抗体ができた。臨床試験の結果は非常に良かった」とし、対象患者にIgG、IgM免疫グロブリン反応が見られた場合、PFSは顕著な改善が見られ、全体的な生存率も高まったと説明した。
その上で張董事長は、「当初想定した指標には到達しなかったが、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)との間で、臨床試験をやり直す必要があるかどうか、法規面の検討を行うことになる。現時点では何とも言えない」と述べた。
同社は指標的な新薬銘柄として、乳がん新薬への期待感から、株価が過去半年で2倍以上に上昇していた。発表が期待外れに終わったため、22日の同社株価はストップ安の613元となり、さらに2,000万株の売り残りが出た。
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