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華亜科、キマンダ傘下に編入か


ニュース 電子 作成日:2008年3月19日_記事番号:T00006211

華亜科、キマンダ傘下に編入か


 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAM大手、南亜科技が独キマンダと合弁で設立した華亜科技(イノテラ・メモリーズ)の株式をキマンダに売却する意思を持っているとの観測が出ている。これについて南亜科の白培霖スポークスパーソンは、キマンダと協議を行っていることを認め、「華亜科は当社にとって重要な生産能力であることに変わりはなく、3社が有利に発展できるような方策を模索している」とコメントした。19日付電子時報が報じた。

 南亜科は先ごろ、米半導体大手のマイクロン・テクノロジーとの提携を正式に発表したが、これによりキマンダと合弁で設立した華亜科の位置付けが微妙になっていた。華亜科の生産ラインはトレンチ式DRAMセルを採用しているが、今後業界はスタック式に移行していくことが確定しており、華亜科のラインを莫大な資金を使って改装するよりは、売却資金で既存の8インチ工場を12インチに改装するか、さらに12インチ工場を1基新設する方が有利と考えられる。

 しかし華亜科は、いったん台プラグループから離れれば、市場での資金調達が難しくなることや、キモンダからの受注量が予想を下回った場合、その前途に懸念が生じることになる。