ニュース 金融 作成日:2016年2月25日_記事番号:T00062168
中国信託商業銀行(CTBCバンク)は24日、福建省アモイ市に消費者金融会社の設立を目指すことを決めた。中国・安徽省で合弁により設立する予定だった消費者金融会社への出資が不調に終わったことを受けて方針を転換した。25日付経済日報が伝えた。
資本金は5億人民元(約86億円)で、出資比率はCTBCバンクが34%、中国最大の家電販売チェーン「国美電器」を抱える国美電器控股とアモイ金円投資集団(FIG)が各33%となる予定で、今年末の営業開始を目指す。社名は出資企業の社名にちなみ、「金美信」または「金信美」とする案が有力だ。3社は既に覚書を取り交わした。今後は台湾行政院金融監督管理委員会(金管会)と中国銀行業監督管理委員会(銀監会)による認可手続きを進める。
持ち株会社、中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)は、アモイに合弁生保の君龍人寿保険を設立済みのほか、6~7月にはCTBCバンクのアモイ分行(地域本部に相当)が開業。中信証券は福建省の自由貿易試験区に合弁証券会社の設立を計画している。
中信金の高麗雪・資深副総経理(上級副社長)は「消費者金融会社の設立先をアモイに変更したことで、クリティカルマス効果(一定のレベルを超えると、認知度が急速に高まること)が見込める」と述べた。
増資計画を撤回
中信金は同日、株価低迷を受け、増資計画を撤回したことを明らかにした。
中信金は昨年10月、財務体質強化と今後の投資資金確保に向け、増資計画の第1弾として、新株9億2,000万株を1株16.8台湾元で発行し、154億5,600万元(約520億円)を調達する予定だった。しかし、中信金の株価は24日終値で15.6元に低迷。現時点での増資実施は難しいと判断した。
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