ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

一般家庭に高圧誤送電、蛍光灯が爆発・家電から煙も


ニュース 社会 作成日:2016年3月7日_記事番号:T00062322

一般家庭に高圧誤送電、蛍光灯が爆発・家電から煙も

 台湾において一般家庭用電圧は110ボルト(V)と決められているが、この電圧が2倍に上昇した場合、どのようなことが起きるのか?その疑問に対する答えがこのほど、不幸にも台湾電力(台電、TPC)のミスにより明らかとなった。

 3月1日午後5時過ぎ、高雄市鳳山区中山東路76巷周辺の住宅約40戸で家の中の電化製品が次々と異常な音を立て始め、続いて点灯中の蛍光灯が爆発したり、コンセントから煙が上がったりとトラブルが続出。その後、一帯が約1時間半にわたり停電となった。

 ある住民は「家電製品から突然、『ボン!』と音が聞こえ、その後、電気ポットから煙が立ち上った」と証言。確認してみると、冷蔵庫や洗濯機など多くの家電製品が故障していたそうだ。

 その後の調べで今回のトラブルは、TPCの請負業者が近くに設置された変電ボックス内の変圧器を交換した際、配線を誤ったことが原因で、周辺地域の住宅では通常の2倍に当たる電圧がかかっていたことが判明した。

 同地域の変電ボックスを管理するTPC鳳山営業処の呉志城副処長は、変圧器が使用年限に達したため、業者に交換を依頼したが、配線を間違えた上、テストを実施せずに電力供給を行ったことから事故が発生したと説明した。

 家電製品などの損害は合計100万台湾元に上るとみられ、住民からは「お粗末過ぎる」と強い批判の声が上がった。呉副処長はミスについて謝罪した上で、業者に損害賠償させることを確約。既に業者が被害状況の確認を行っており、扇風機や殺虫灯など小型製品については既に新品を提供したほか、今後、故障した製品の修理を進める方針だ。