ニュース 社会 作成日:2016年3月7日_記事番号:T00062323
兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)の台北市内の2支店で米ドルの精巧な偽造旧紙幣を大量に両替し、6,600万台湾元(約2億3,000万円)を詐取した男8人、女1人の犯行グループ9人が2月末までに逮捕されていたことが分かった。捜査当局は共犯の行方を追っている。7日付聯合報が報じた。
犯行グループが偽造した旧紙幣は第2次世界大戦当時に使用されていた旧100米ドル紙幣で、現在でも通用する。台湾の金融機関で偽米ドル紙幣でこれだけ多額の現金が詐取されたケースは初めてだ。
偽札は行員や鑑定機でも偽造を見抜けないほど精巧で、右下の「100」の文字が本物では傾けると緑や黒に変化するのに対し、偽札では緑のまま変わらないのが唯一の特徴だという。銀行は通常、旧札が持ち込まれた場合、当局や米国に二重確認後、両替に応じることになっているが、兆豊銀は所定の手続きを踏んでいなかった。
犯行グループは先に少額を両替したところ発覚しなかったため、偽札100万米ドル分を2回に分け、両替に踏み切ったもようだ。犯行グループは両替で得た資金をいったん他人名義の口座に入金したが、既に全て引き出されていた。捜査関係者は既に資金が海外に持ち出されたとみている。
容疑者らは首謀者や偽札工場の存在などについて、供述を拒否している。
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